せせらぎ定点観測 2021.7.27・28

当研究所では毎年、福井県環境政策課が主催する「せせらぎ定点観測」のお手伝いをしています。
地域の河川の水質や水生生物などの調査を通して、水環境への関心や環境保全意識の向上を目的に小学生を対象として行っている事業です。
せせらぎ定点観測事業について

竹田川(坂井市)、天王川(越前町)、足羽川(池田町)の3か所担当しましたが、足羽川は豪雨により中止になりましたので、2か所についてその様子をお伝えしたいと思います。

最初に川で活動する上で大事な装備について説明します。
・ライフジャケット
必須の装備です。毎年、悲しいですが川での事故で命を落とす方が絶えません。
その多くは「ライフジャケットさえ着ていれば助かったのにというケースです。
頭の部分が浮く設計になっていますので呼吸できます。これで溺れて水を飲んでしまう確率はぐんと減ります。
また、クッションの役割もあって何か当たったり、コケたりした時の怪我の緩和になります。
・ヘルメット
特に岩場を歩くことが多い、浅い川を歩く場合には必須。こけた時に大事な頭を守ります。
・靴
裸足はNG。川底にはガラスや尖ったものがあるかもしれません。しっかりした靴お勧めします。

準備ができたら調査開始。
まずは水温を図ります。(天王川)
温度の予想は18℃、20℃など低い予想をする人が多かったけど測ってみると24℃、25℃。
実際川に入ってみるとこんな温度でも冷たいことを体感したようです。

次は薬品を使って(CODテスト)川が奇麗かどうかをチェック(天王川)
竹田川、天王川ともにまずまず奇麗な水でした。

川に落ちた場合の安全な流れ方の練習(竹田川)
下流に足を向け、この格好で流れるのが安全です。

川にはどんな生き物がいるかな?
生息する生き物によって水質がどのレベル(きれい、少しきれい、少しきたない、きたない)にあるかがわかります。(竹田川)
天王川にはドジョウもいました。

最後はお楽しみのSUP体験(竹田川)
思いっきり遊んでもらいました。
体験を通して川の面白さを感じてほしいです。

SUP体験(天王川)

川が危ないから遠ざけるのではなく、正しく恐れて楽しく身近な川の魅力を知ってほしい。
そんな思いを伝える取組みだったと思います。

>一般社団法人環境文化研究所のミッションとは

一般社団法人環境文化研究所のミッションとは

環境文化研究所は、自然環境、民俗文化、伝統技術などを後世に繋ぎ、持続可能な社会を実現するため、専門性と豊かな個性を有する研究員が蓄積している多様な経験や知識を活かし、企業・行政および専門家等による連携活動に参画し、地域発展を支援する活動とともに、地域の暮らしや体験を通じて自然の恵みを巧みに活用する技術と知恵を身に着けた人材を育成し、持続可能な社会の実現を目指す価値観の醸成を図ること、および地域の自然資源や人文資源などの地域資源を生かした産業を育成し、雇用を創出することで環境保全および地域振興に寄与することを目的とし、1997年1月1日にスタートしました。2016年7月11日に、一般社団法人として設立し、更なる地域貢献を進めていきます。

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