小さな自然再生の成果は?|SAVE JAPANプロジェクト

今年のSAVE JAPANプロジェクトに参加している私たちのテーマは「水辺の小さな自然再生」でした。

今年は参加者全員で力を合わせて、石積みの魚道をつくり、生き物の行き来を手助けしました。
(前回の報告をご参照ください)

 

大人も子どもも大はしゃぎ

今回は第3回目、1回目で赤谷川の生き物を観察し、2回目には石ずみの魚道を設置し、3回目はその後生き物の生息域に変化があったのかを観察しました。

(前回石積みをした落差工。台風などで一部損失しましたが、簡単に修繕できるのがメリット)

 

今回も、申し込みから数日で満員御礼。その後も定員枠を若干増やしながら、少しでも多くの方に体験してもらいました。

しかし、さすがに赤谷川で50人規模は、渋谷や銀座状態でしたね。
(生き物の皆さん驚かせてすみませんでした💦)

(水辺の銀座一丁目(笑))

(石積み周辺の生き物探してます)

 

リピーターさんも多く、ライフジャケットの着用や川の活動で危険なことを知っている家族が多く、とても安心した活動になりました。

 

ヤマメにイワナが出現!

今回、ガサガサをして、見つけた生き物の中にはなんと、イワナやヤマメをゲット!

渓流魚として有名なお魚たちですが、釣ったんじゃなくて、網でガサガサして捕まえたんですよ!子どもたちが!!!

 

(いつ見ても美しいヤマメ)

(なかなか見つけられないイワナ)

 

すごくないですか(笑)

何匹も捕まえるほど、川の生き物が生き生きと暮らしているんでしょうね。

このエリア、私も今まで何度も体験活動をしていますが、今回ほどたくさんの魚をゲットしたことはなかったですね。

「子どもたちよ、君たちはすでに川ガキだ!」

教えなくても、十分川のことを理解しているようです。

生き物取りながら、「○○カワゲラが取れた!」、「カジカじゃなくてドンコやな!」など、いつの間にか子どもたちは生き物の名前や判別まで理解していましたΣ(・□・;)

興味がわくと子どもたちの向上心は計り知れないですね。

 

(パレットを歩くミズカマキリに参加者の目が光る)

 

小さな自然再生にチャレンジしてみて

このチャレンジで、赤谷川の生き物にも変化がありました。種類には目立った変化はありませんでしたが、生息域には変化が見られました。特にヤマメは上流にしかいませんでしたが、今回は下流域でも発見し、石積みによって上下流に行き来していることが確認できました。石積みによって大雨の時に魚が避難したり、その後に生息域に移動することができるなど、多くの効果があったと思います。また、参加者の一部が負現地が気になって再訪するなど、参加者の心の中にも大きな変化が生まれました。

また、大きな石を子どもたちだけでも運び、施工できたことで、自己肯定感が得られるとともに、大人からも高い評価を得たことは子どもたちの大きな自信につながったと思います。

小さな自然再生は、参加者の心も小さく再生するきっかけになったと思います。

今後も、赤谷川に訪れて、その後の生き物の変化をぜひ見続けてほしいと思います。

(親子で生き物さがしてます)

>一般社団法人環境文化研究所のミッションとは

一般社団法人環境文化研究所のミッションとは

環境文化研究所は、自然環境、民俗文化、伝統技術などを後世に繋ぎ、持続可能な社会を実現するため、専門性と豊かな個性を有する研究員が蓄積している多様な経験や知識を活かし、企業・行政および専門家等による連携活動に参画し、地域発展を支援する活動とともに、地域の暮らしや体験を通じて自然の恵みを巧みに活用する技術と知恵を身に着けた人材を育成し、持続可能な社会の実現を目指す価値観の醸成を図ること、および地域の自然資源や人文資源などの地域資源を生かした産業を育成し、雇用を創出することで環境保全および地域振興に寄与することを目的とし、1997年1月1日にスタートしました。2016年7月11日に、一般社団法人として設立し、更なる地域貢献を進めていきます。

CTR IMG