瀬戸の冬! ~森散策ツアー~ 第3弾

いろんな体験、新たな発見

瀬戸の冬! ~森散策ツアー~ 第3弾 を開催いたしました。
この日は朝からパラパラと雨が降る暖かい日でした。

初めて瀬戸を訪れる方もあり、新しい発見がありそうな予感です。
今回は地元の伊藤幹男さんも一緒に散策して頂きます。

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各自雨具を準備し、いつもの熊注意看板を抜けて森の中へ。
さっそく、大きな岩の「弁慶岩」を見学。
伊藤さんから弁慶岩にまつわるお話をお聞きします。

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弁慶岩から直ぐにあるコンクリートで出来たえん堤。
この場所は昨年10月下旬ごろに「マス」が遡上してきました。

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マスがここまで遡上するには、魚道を登れなかったり、落差で登れなかったり、
水量が少なくて泳げないなどの障害がいくつもあります。
しかし、魚道の改修など流域の川に関わる人たちの活動の効果もあり
源流近くにまで戻ってきています。

融けかけた雪の上に野生生物の足跡を発見。

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ケモノ道も見ることが出来ました。

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西高倉えん堤に無事に到着です。
KQ2A0094このえん堤は明治の後期に大勢の人が大きな石を積んで造られた歴史的砂防えん堤です。
一つの石の周りに6~7つの石が積まれていてえん堤を強固なものにしています。
また、えん堤自体が岩盤の近くに建造され、崩れにくい構造になっています。

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帰り道は緩やかな坂道を歩きます。西高倉えん堤までの林道はわずかに傾斜しています。
途中で見つけた、ハチの巣。ハチがいなかったので巣を触ることができました。
ハチの巣はふわふわしていましたね。
葉に作られていて珍しいハチの巣でした。

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全員で無事に瀬戸集落センターに戻ってきました。
センターではランチとチョコレートフォンデュタイム。
チョコレートフォンデュに合う食べ物を広げて賑やかにいただきました。

本日お誕生日の方がいらっしゃって
お友達からサプライズプレゼントがあり、盛り上がりました。

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参加した全員からメッセージを送らせていただきました。
一緒にお祝いすることができて嬉しい時間を過ごしましたよ。
ありがとうございます!

そして、地元瀬戸にお住まいの伊藤幹夫さんから
過去に使われていた「ばん」と言われる鳴り物を見せていただきました。
以前は、集会の前にこの「ばん」を打ち鳴らしながら集落を歩き開催を知らせていたそうです。
「ばん」の打ち方にも特徴があり、婦人会、壮年会と打ち鳴らし方に違いを付けていました。

集会を知らせる方法は「ばん」以外に、「法螺貝(ほらがい)」もあり
こちらも同じように吹き鳴らし集会の開催を知らせていました。
立派な法螺貝です。

急きょ、法螺貝体験会が始まります。
「法螺貝」を吹くコツが必要で、なかなか鳴りません。
しかし楽器経験者が数人、見事「法螺貝」を吹き鳴らすことができました。
聞くと、大きく太く低い音が響きわたります。
この音で、集まっていたのだなと実感です。

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伊藤幹男さん教えていただき、ありがとうございました。

今回は冬の瀬戸を散策しながら西高倉えん堤を目指し
雪解けが流れ込む大迫力の流水を見ていただきました。
また、かつての生活を感じる「ばん」「法螺貝」も経験することも出来ました。
森を歩きや伊藤さんの話を聞きながら皆さんの五感のアンテナもグーンと伸びていたように感じます。

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瀬戸はまだまだ魅力がいっぱいです。
是非、もう一度訪れてくださいね。

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一般社団法人環境文化研究所のミッションとは

環境文化研究所は、自然環境、民俗文化、伝統技術などを後世に繋ぎ、持続可能な社会を実現するため、専門性と豊かな個性を有する研究員が蓄積している多様な経験や知識を活かし、企業・行政および専門家等による連携活動に参画し、地域発展を支援する活動とともに、地域の暮らしや体験を通じて自然の恵みを巧みに活用する技術と知恵を身に着けた人材を育成し、持続可能な社会の実現を目指す価値観の醸成を図ること、および地域の自然資源や人文資源などの地域資源を生かした産業を育成し、雇用を創出することで環境保全および地域振興に寄与することを目的とし、1997年1月1日にスタートしました。2016年7月11日に、一般社団法人として設立し、更なる地域貢献を進めていきます。

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