当研究所では毎年、福井県環境政策課が主催する「せせらぎ定点観測」のお手伝いをしています。
地域の河川の水質や水生生物などの調査を通して、水環境への関心や環境保全意識の向上を目的に小学生を対象として行っている事業です。
せせらぎ定点観測事業について
竹田川(坂井市)、天王川(越前町)、足羽川(池田町)の3か所担当しましたが、足羽川は豪雨により中止になりましたので、2か所についてその様子をお伝えしたいと思います。
最初に川で活動する上で大事な装備について説明します。
・ライフジャケット
必須の装備です。毎年、悲しいですが川での事故で命を落とす方が絶えません。
その多くは「ライフジャケットさえ着ていれば助かったのにというケースです。
頭の部分が浮く設計になっていますので呼吸できます。これで溺れて水を飲んでしまう確率はぐんと減ります。
また、クッションの役割もあって何か当たったり、コケたりした時の怪我の緩和になります。
・ヘルメット
特に岩場を歩くことが多い、浅い川を歩く場合には必須。こけた時に大事な頭を守ります。
・靴
裸足はNG。川底にはガラスや尖ったものがあるかもしれません。しっかりした靴お勧めします。
準備ができたら調査開始。
まずは水温を図ります。(天王川)
温度の予想は18℃、20℃など低い予想をする人が多かったけど測ってみると24℃、25℃。
実際川に入ってみるとこんな温度でも冷たいことを体感したようです。
次は薬品を使って(CODテスト)川が奇麗かどうかをチェック(天王川)
竹田川、天王川ともにまずまず奇麗な水でした。
川に落ちた場合の安全な流れ方の練習(竹田川)
下流に足を向け、この格好で流れるのが安全です。
川にはどんな生き物がいるかな?
生息する生き物によって水質がどのレベル(きれい、少しきれい、少しきたない、きたない)にあるかがわかります。(竹田川)
天王川にはドジョウもいました。
最後はお楽しみのSUP体験(竹田川)
思いっきり遊んでもらいました。
体験を通して川の面白さを感じてほしいです。
SUP体験(天王川)
川が危ないから遠ざけるのではなく、正しく恐れて楽しく身近な川の魅力を知ってほしい。
そんな思いを伝える取組みだったと思います。