11月6日は気持ちの良い快晴でした。
そんな気持ちの良いコンディションの中、「46億ジオの旅」が実施されました。
地質の専門家をガイドに迎えて、地学の視点で越前海岸の謎に迫ってみようという趣旨です。
翌日の11月7日は大寒。
福井では例年天候が悪くなり、そろそろ冬の到来、越前ガニが解禁され一気に冬モードへ移行するタイミングで、防寒の準備はしていましたが逆に暑いくらいの気候です。
今回は6名ご参加いただきました。
まずは、嶺北と嶺南の海岸の違い、越前海岸の成り立ちについて説明。
1600万年前はこのあたりにマングローブ林が生い茂る温暖な気候であったことが分かっています。
木の化石は至ることろで確認することができますよ。
続いて「弁慶の洗濯岩」の特徴である凸凹した形がなぜできたか?
単純に言えば柔らかい岩と硬い岩の層になって堆積している状態で波が侵食してして削っていった結果こんな形になったとのことです。
全国にある「~の洗濯岩」は同じような理屈でできています。
そのおかげでこんなものも見ることができます。
「生痕化石」です。
スナモグリというエビに似た生き物の巣穴だと言われています。
砂が堆積していた時代に巣穴が作られてそれが年月経て岩になったのでしょう。
石の種類に親しんでもらった後は「石あてゲーム」
6つの異なる石を並べて、じっくり観察。その後、石を見えないように隠して正解の石を探してもらうゲームです。
答え合わせです。
皆さん、意外に(?)優秀で、正解率も高かったです。
石に関心を持たれたのか集中して探していただきました。
この中にあったひとつが「泥岩」。弁慶の洗濯岩でも削れた岩ですが、堆積する過程で化石になりやすい岩。
なので引き続き化石探し。
※国定公園内なので石等の持ち帰りは厳禁です。
葉っぱの化石がたくさん見つかりました。
かなりクッキリと葉っぱの形が分かりますね。
観光で訪れると「奇麗だね」で10分くらいで通過してしまうような場所で、
こんな感じで2時間みっちりと越前海岸を歩きながら地学の旅を楽しんでいただきました。
県外の知り合いに話すネタになり、福井のことをもっと伝えたいという感想を述べる方もいました。
これからも「地学」の面白さと福井の魅力を伝えていければと思います。