ミズベスクール【福井スペシャル】レポート|2021.12.20-21

初回のミズベスクールに呼んでいただき講演したのが、もう5年も前のこと。あれから、近畿地方のミズベの活動はなお一層盛んになっていきました。大阪はもちろんのこと、「水辺で乾杯」をきっかけにミズベリングが浸透し、水辺の空間利用とまちづくりがいよいよ一体感を増してきました。

そんな中、再びお声をいただいたのが、

第5回ミズベスクール “現場が大事”福井スペシャル

なんと、これまで大阪市中央公会堂などの会場で行っていたスクールが、現場に出てフィールド感を実体験として肌で感じ、見てまちづくりをつくり上げるとのこと。その初回にまたまたお呼びいただけたことはとても光栄です。

株式会社水辺総研の岩本唯史さん、滝澤恭平さんをはじめ、福井工大の下川勇教授、福井河川国道事務所副所長の豊田陽介さん、永平寺町の斉川貴史さんなど、素晴らしいメンバーとともに2日間過ごすことができました。

なぜ今回福井なのかといえば、ずばり、「パドリングビレッジ」のナミノバ・シカノバが注目されたからです。メダリストを輩出することをテーマにまちづくりを行っており、民間と行政が対等なタッグを組んで行っていることが、“現場力”として評価されたのかもしれません。とはいえ、パドリングビレッジは計画通り進んでいる行政主導型の「まちづくり」ではなく、やっては修正し進めていくアダプティブ手法でトライしています。しかもコロナ禍で何度もくじける出来事がありましたが、未来に掲げた目標に向けて楽しく進めています。

(ミズベリングといえばこの方、岩本唯史さん!)

 

(環境文化研究所の田中謙次です。おしゃれなリ・BARや川Terraceなども行ってきました)

 

(会場がとても豪華でした!)

 

(行政も民間も一緒になって水辺の価値を生み出しています)

 

(国交省のお話がとても柔らかかったです)

 

 

「ミズベリング」の企画を行うのは数年ぶり(水辺で乾杯は毎年行っていますが)、今の福井の人たちが実際のミズベリングをどの程度ご存じなのか未知数でしたが、流域治水にあるように、今は特定の人や行政が進めるまちづくりでなはく、まちも水辺も一体となって協力し合い楽しみながら進めるまちづくりがベストなものであると思っています。

「約束された未来があったわけじゃない。」

行動することで価値を見つけるループを生み出し、つねにチャレンジを絶やさない。そんな思いがこれまでパドリングビレッジが続いた根底かもしれません。

(キーノートスピーチのタイトルはこちら!)

 

今回ご参加いただいた皆様には、これまでの福井の水辺で妄想を現実にしてきた事例を余すことなくお伝えしました。

 

さて、パドリングビレッジ(シカノバ・ナミノバ)にバスに乗ってフィールド調査を行いました。想定した通り、「雪」でした。雪の無い地方からの方は寒かったことでしょう。これが福井の冬なんです。冬の現場を体験することも大事ですね!(笑)

(こちらがナミノバ ウェーブが見える場所にはブロックを埋めています)

 

(これがフリースタイルカヤックカヤック! 12月ですがデモンストレーションしてもらいました。本人曰く「寒くない」(笑))

 

(日本トップのフリースタイルカヤック選手の松永さん)

 

(カヤックの説明や河川改修工事のお話をしてもらいました。松永さんは当時、カヤックに乗りながら現場監督してました(笑))

 

(ナミノバのエントリーシステム。看板に注意事項とともにエントリーのQRコードを掲示。登録してから川に入るシステムです)

 

(こちらはシカノバ。鳴鹿堰堤が下流にあるため瀞場となっています)

 

(水路と河川の接合部の様子。普段はここからカヤックがエントリーしています)

 

(岩本さんが何かに食いついた模様)

 

(永平寺町では自動運転を行っています。課題もありますが、水辺と自動運転の関係を発展させたいですね!)

 

(フィールドをしっかり見た後は、まちづくりのグループワーク)

 

(即席のチームですが、笑顔がまとめの原動力になってますね)

 

(会場がさすが、永平寺町っぽいですね。ありがたいありがたい(笑))

 

(さまざまなまちづくりの意見が出来上がり、発表の様子)

 

(プレゼンの様子)

 

(プレゼンの対象は、永平寺町の河合町長。最後に総括をいただきました)

 

(時間をオーバーして帰られた方もいらっしゃいましたが、残った方で記念写真!)

 

 

今回の、ミズベスクールでは等身大ですすめているまちづくりを題材に、受講生が「かわまちづくり」を考えて、みずべのあるまちを提案しました。完成したり成功した事例ではなく、現在進行中の事例だからこそ、皆さんも考える要素がたくさんあったのではと思います。“現場が大事”はほんとに大事だと思います。地元の人と話し、空気感を肌で感じるからこそ、そこに必要なコンテンツや価値が見えてくるのではと思います。

ミズベスクール“現場が大事”シリーズはぜひ今後も続けるべき企画ですね。

できれば3日ほどあればさらに良いものが出来上がる気もしました。

本気の人があるまるこの企画をさらに発展していくことを祈念して、今回福井をテーマにしていただいたことに感謝いたします。

ミズベの皆さん、今後とも水辺を楽しくしていきましょう!

 

>一般社団法人環境文化研究所のミッションとは

一般社団法人環境文化研究所のミッションとは

環境文化研究所は、自然環境、民俗文化、伝統技術などを後世に繋ぎ、持続可能な社会を実現するため、専門性と豊かな個性を有する研究員が蓄積している多様な経験や知識を活かし、企業・行政および専門家等による連携活動に参画し、地域発展を支援する活動とともに、地域の暮らしや体験を通じて自然の恵みを巧みに活用する技術と知恵を身に着けた人材を育成し、持続可能な社会の実現を目指す価値観の醸成を図ること、および地域の自然資源や人文資源などの地域資源を生かした産業を育成し、雇用を創出することで環境保全および地域振興に寄与することを目的とし、1997年1月1日にスタートしました。2016年7月11日に、一般社団法人として設立し、更なる地域貢献を進めていきます。

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