雪山をどんどん歩こう!
冬を楽しもうスノーシューイング<第3弾>~もっと遠くへ歩こう~を開催いたしました。 この日は朝から気温も暖かく、青空も見えました。
今回の目的地は「高倉砂防西高倉堰堤」です。 最初に、「高倉砂防堰堤を守る会」会長の伊藤武男さんから堰堤のお話をいただきました。 堰堤を見つけるのに大変な苦労をされたことや堰堤の監督が岐阜からやってきたこと そして石碑のことなどを詳しく説明して下さいました。
次に環境文化研究所をいつも温かくみまもりアドバイス、そしてやわらかい発想で 私たちを支えてくれる伊藤幹夫さんに歓迎の言葉をいただきました。
さっそく出発です。 林道の入り口までは、瀬戸地区の町内を歩きます。 生活に必要な道路には雪は全くありません。
瀬戸地区を流れる高倉川には雪解け水が流れ込み水量が増えて少し濁っています。
林道入口からは雪。ここ最近天気が良く日がありましたが、この入口からは たっぷり1m以上の積雪があります。スノーシューを装着したら、元気にスタート!
歩きだして直ぐに、この森に住んでる生きもの達の足跡発見です。
続いてはこちらに冬芽を発見。
よく見ると、何かの動物の顔に見えます。ヒツジの顔に見えませんか? なんとなく微笑んでいる表情。 この、冬芽は秋から今の時期に見ることができ、冬の楽しみの一つです。
どんどん森へ足を進めます。 林道は木が生い茂り屋根のような働きをして積雪が少ない部分があります。
また、雪解け水が林道に流れ込み雪を溶かしてしまうこともあり コンクリートが顔を見せることもあります。
そんな時には林の中に入ります。雪のない時期だと歩きにく場所も 積雪があるおかげで楽に歩けます。杉林は等間隔で植林されきれいな景観をつくりだしています。中には雪の重みで倒れたり死んでしまった木々もありますが、そんな風景から命のつながりを感じることができます。
なんじゃこりゃ!?とても珍しい動物のウンチを発見!
「白いウンチ」です。 初めてみましたが、結局誰のウンチなのかわかりませんでした。
雪深い山にどんどん進みます。 橋の上に1m以上の積雪です。注意して歩きます。
コンクリート堰堤に雪があり、雪の地層が見えます。まるでミルフィーユのようですね。硬い雪や柔らかい雪、ザラメや小売りになった雪の層が個のように見えるのです。 林道は落雪など危険な場所も観察しながら、歩き続けて約2時間で目的地に到着!
お目当ての「高倉砂防西高倉堰堤」です。 夏や秋と違って、堰堤の周辺に草がなくスッキリと見えます。 雪解け水も流れ落ちる滝は、夏とは違いダイナミック。石積み方法や水が流れる構造を少しだけ学びながら、当時の堰堤づくりに思いをはせてみました。
堰堤近くの広場で休憩と昼食。
参加者の方が手作りの豆腐シフォンケーキを持ってきてくださいました。 ありがとうございます!!! 豆腐の風味もあり、ふわふわでほんのり甘くてとってもおいしい!
おつまみの差し入れもいただきましたよ。チーズを焼き!美味しい香りに誘われたのか、途中から雨がポツポツと降ってきましたが、みんなで仲良くシートをかぶりながらランチライム。ここで本日一番のチームワークが生まれました!!!
お腹も満足!皆さんと堰堤の見学とランチを楽しむことが出来ました。
帰りは雨との追いかけごっこ。行きの半分以下の時間で戻りました(笑) 往復約4キロ、無事に事故もなく下山です。
参加のした方からは
秋に来た時と違い、積雪があることで知っている場所のイメージが違って見える。 雪が溶けた春も興味があります。 風を感じながらたっぷり歩くことができた。今日は1万歩以上も歩けて驚き・喜び、満足した一日になった!との声を頂きました。
この日は午前中から暖かい風が何度も吹き、雪深い森の中でも「ぬるい風」を感じることが出来ました。 雪はなかなか溶けませんが、季節は徐々に春へと変化していました。
冬から春への変化は目に見えて大きく、気持もワクワクさせてくれます。 瀬戸の春は、そういった変化がより大きい場所なのかもしれませんね。
中山間の春まだ間少し先です。「冬」と「春」の境目を楽しみましょう!