令和5年9月17日(日)
残暑が厳しい中、九頭竜川で『防災Eボートレース』(第1回シカノバカップ)を開催しました。
9月1日は『防災の日』。
それを受けて9月は防災のことを考える防災月間ということで各地で防災に関するイベントが各地で行われています。
私ども環境文化研究所でもEボートを使った防災訓練ということで『防災Eボートレース』を実施しました。
今までも小規模やイベントの1プログラムとして実施してきましたが、「シカノバカップ」と開催する運びになりました。
防災Eボートレースとは…
10人乗りのゴムボート(Eボート)を使ったレース競技なのですが、競技を通して防災時にできることを学ぶイベントになっています。
Eボートの『E』にはいろんな意味があります。
Exchange~水辺での人と人の交流
Environment~水辺の地域や環境
Everybody~老若男女誰でも
Easy~簡単に
Enjoy~みんなで楽しく
Educatuin~教育
そして、
Emergency~災害 …などなど
今回は災害に役立つ『E』として活用します。
災害時はまずは自分の身を守ることが先決です(自助)。自分の安全を確保して初めて他の人たちを救出する余裕が生まれます(共助)。
防災Eボートレースでは、大雨で内水氾濫が起きて普段歩いている道路が冠水してしまった状況を想定しています。そんな中、もしEボートレースがあれば近隣の避難できずに困っている人を救出できるかも…という場面を疑似体験するものですが、楽しみの要素として競い合う形になっています。
水中に浮かぶブイが家や建物と想定し、これに当てないように操舵しなくてはなりません。(今回は当たれば10秒+)
会場はこんな感じです。
今回の参加者は、5組。
小学生の同級生、政治団体、防災ボランティアグループ、子ども体験の実施団体、家族といったように様々なグループ構成でした。
みなさん「防災」というキーワードに関心を持っているような様子。
まずはライフジャケットの説明。
毎年、多くの方が水難事故で亡くなっていますが、そのほとんどがライフジャケットをつけていなかったケースが多く、着けていればもしかして…と悔やまれるばかりです。車のシートベルトを義務化して死亡事故が減ったように水辺で活動するにはライフジャケットが必須です。通常人は3%しか水の中では浮きません。そうなると気道を確保できず溺れてしまうことがありますが、ライフジャケットを着けていると頭の重さ分の浮力が働くので呼吸ができるということです。
次にEボートで安全に活動するための説明。
午前中は4組のグループが練習会に参加、初めての方も多かったのですが、徐々に息が合ってきてスムーズに進めるようになっていきました。
午後からは浸水時の安全対策について説明。
その時にキーワードになってくるのが『流域治水』。
同じ川の流域に住む人たちは災害時には影響しあう関係性なので普段からの交流で顔の見える関係が重要。
上流、中流、下流それぞれの立場で共助の考え方の元、できることはあるのでは?
いよいよレース本番。
予選では1回につき2艇が同時にスタート。
1チームが2回づつ競技して合計の時間が少ない3組が決勝進出です。
決勝に上がった3組は成績の悪い順に1艇づつ出漕。
タイムを競い合いました。
競技終了。
お疲れさまでした~
皆で記念撮影。
結果発表。
優勝者にはトロフィーと金メダル、2位には銀メダル、3位には銅メダルが授与されました。
参加賞として子供用ライフジャケットと防災7点セット。
↓優勝チーム おめでとうございます!!
防災月間に防災を考える良い一日となりました。
ご参加いただいた皆さま、活動をサポートしていただいた関係者の皆さま、ありがとうございました。
主催:一般社団法人環境文化研究所
支援:公益財団法人河川財団
後援:永平寺町
福井新聞社、 FBC、福井テレビ 、FM福井 、月刊URALA
九頭竜川かわとまち協議会、九頭竜川パドリングセンター