備えあれば憂いなし!
8月12日(1日目)
「親子で体験はじめての防災・避難キャンプ」遊びながら学ぶ「生きる力」in今庄を開催しました。
親子でキャンプを経験しながら防災・避難への気づき、意識を高める1泊2日です。
○プライベート空間作り
きらめき(旧宅良小学校)の体育館を避難先という設定でスタートです。
先ずは、プライベート空間を作っていきます。
このプライベート空間は多くの人が集う場所で家族のプライベートを守ること
心の安定を保つ場所でもあります。
親子でダンボールを利用して思い思いの「お家」を作り。
個性的なお家ができました。
○昔の災害のお話
地元、アカタン砂防堰堤を管理し守っている「田倉川と暮らしの会」の伊藤喜右ヱ門会長にこの地区であった大きな災害の話をお聞きしました。
今回開催している、古木地区はかつて大きな土砂災害があり多くの被害があったそうです。
それで、暮らしを守るために今から約120年前にアカタン砂防えん堤が作られました。
大きなトラックも重機もない時代に大人も子供もみんなで作ったそうです
そして今もなお砂防施設として、人々の暮らしを守っています。
○夕食作り
実際に避難先でも食事は生命を維持する大切なことでもあり、楽しみな事でもあります。作業を手分けして行います。普段、料理をする機会の少ない子どもたちもお米とぎや野菜切りに挑戦です。
今回は3つのコンロを作りました。
①少ない燃料でハイカロリーのロケットストーブ(写真:左)
②災害時に手に入りやすい木造建築などの廃材を燃料としたコンクリートブロックのカマド(写真:中央)
③昔ながらの羽釜のカマド(写真:左)
この3つを利用してご飯とカレーを作りました。
参加した子供たちのなかにはマッチを使った事がない子が数人。
全員がマッチを磨って、小さな火からカマドの火をつけることが出来ました。
みんなの協力で、美味しいカレーが完成です。
みんなそろって頂きました。
1日目は盛沢山でしたね。
就寝は体育館の中のみんなそれぞれのお家でおやすみなさい。
8月13日(2日目)
○朝食作り
朝食は防災食・避難食を食べます。
ロケットストーブでお湯を沸かし、パウチの中にお湯を注ぎます。
たった15分で(お湯の場合)簡単にご飯が出来ます。
お味はなかなかで好評でした。
種類もいくつもあり、飽きないように食べることが出来ます。
災害発生直後は、食料や水等の支援物資が届くまである程度時間がかかることを想定し
最低3日分の食料や水の備蓄が各家庭や避難所に求められています。
いざという時にこのようなものがあるととても便利ですね。
○川での水難事故防止
きらめきの直ぐ近くを流れる田倉川で水難事故防止の川の体験活動を行いました。
最近は一度に沢山の雨が降るゲリラ豪雨や大型の台風による川の増水による河川での事故。
また、夏のレジャーでも水辺の事故も発生しています。
水辺の事故を防ぐために安全に体を浮かせる方法を学びました。
体をリラックスさせて足先を水面に上げて流れます。
少し水が冷たかったですが親子で流れる事ができました。
万が一はこの浮き方を思い出してくださいね。
次にスローロープを使った、救助の方法を行いました。
川でおぼれた子供を陸上にいる保護者がロープを使って助けます。
初めての挑戦ですがみなさん、上手に子供さんを救うことが出来ました。
失敗したら再チャレンジ!全員が見事救助することができました。
○ふりかえり
1泊2日の防災・避難キャンプで初めて経験したり、出来なかったことが出来たりと
みんなそれぞれ感じたことを発表しました。
・マッチを使って火をつけた
・ダンボールで家を作ったこと
・みんなで協力して食事をつくった
・AEDをつかえるようにしたい
・アカタン砂防を見学できた
今回の防災・避難キャンプでは参加した多くの方が時間が経つにつれ「助け合いの行動」をしていました。
初めて顔を合わせたそれぞれ違う家族同士が、徐々に助け合い、知恵を出し合いながら行動しています。
災害が起きた時は先ず「自助」自分で自分を助ける事が大切です。
次に「共助」家族、近所、企業や地域で共に助け合います。
いつ起こるかわかりませんが、災害が起きる可能性があります。
その時、先ずは自分の命を守ることが大切です。
自分の命を守りきることができれば、大切な家族や友人を助けることが出来ます。
普段の家庭生活、学校生活、そして自然体験のなかで子供たちは様々な経験をしていきます。
その経験がいざという時に命を守るための判断をする知識となります。
経験からの学びはその子の生きる力を伸ばしていきます。
今回のキャンプでは火を使うこと、川に入ること、昔の砂防施設を見学することなど多様な内容でした。
この経験が子供たちの生きる力となるよう願っています。
是非、家庭で防災について命の大切さについて話してみてくださいね。