「森のめぐみ・とちの実をいただこう」シリーズ<第1回報告>

美味しいとち餅のために時間と手間をかけて…

「とちの実」は縄文時代から食べられてきた食材で飢饉の時は飢救作物として保存されてなじみ深い実です。
ですが栃の実を拾って、実際に食べられるようにするにはとっても時間と手間とテクニックが必要であることはあまり知られていません。

このシリーズでは古くからの食文化や様々な知恵と工夫、そしてとちの木がある森林との良い関係などを学びます。

森のめぐみ・とちの実をいただこう(3回シリーズ)の第1回が行われました。
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講師は伊藤武男さん。とち餅作りだけでなく、山菜や山仕事、道具の直し、物作りなどなんでもできるプロです。
瀬戸地区の高倉砂防えん堤のことも伊藤さんにお聞きすれば教えていただけます。

 

今回のメイン作業は「とちの実の皮むき」
伊藤さんが事前に採取し処理をしたとちの実を使います。

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乾燥した栃の実を2~3日水に付けます。次に皮をむきやすくするために熱湯につけて温めます。これは皮をむく直前にします。
温かくなったとちの実を「皮むき機」で剥いていきます。

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皮むき機に栃の実をはさみ、押す。少しずつとちの実を回転させながら、押す面を変えて全体押す。

こうすると、殻と中身がはがれて殻を割ったときに中身が取りやすくなります。
とちの実全体を押したら、皮むき機に挟んで殻を割わり、手で殻を剥き、中身を取りだして終わり。

とちの実を皮むき機で押しているとアクが気泡となって出てきます。この泡が栃の実全体を覆うくらい出てきたら、殻を押し割るタイミングの目安(だそう)です。

とは言え、これがなかなか難しくて初めのうちは中の実を割ってしまいます。
何度も失敗しながら皮むきをすることが上達の近道となるそうです。
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作業中に、ご近所に住む方が様子を見に来て手伝ってくださいました。
昔は皮むきの作業をみんなで、ワイワイとおしゃべりしながらやっていたそうです。
今回の私たちもお隣同士でおしゃべりしながら楽しく皮むきをしましたよ!

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2時間ほどの作業でこれだけの量が剥けました。
とち餅作りまではまだまだやらなくてはいけない工程がありますが、今日は皮むきで終了です。

 

作業の後は、晩秋の瀬戸をお散歩。
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徐々に冬支度をしている瀬戸まちなかを歩き、弁慶岩へ行ってきました。

近くで見るとその大きさに驚きです。
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次回(11月15日)はアク取りです。
こちらも時間と手間がかかる作業ですが、みんなで時間と手間を楽しみましょうね♪

>一般社団法人環境文化研究所のミッションとは

一般社団法人環境文化研究所のミッションとは

環境文化研究所は、自然環境、民俗文化、伝統技術などを後世に繋ぎ、持続可能な社会を実現するため、専門性と豊かな個性を有する研究員が蓄積している多様な経験や知識を活かし、企業・行政および専門家等による連携活動に参画し、地域発展を支援する活動とともに、地域の暮らしや体験を通じて自然の恵みを巧みに活用する技術と知恵を身に着けた人材を育成し、持続可能な社会の実現を目指す価値観の醸成を図ること、および地域の自然資源や人文資源などの地域資源を生かした産業を育成し、雇用を創出することで環境保全および地域振興に寄与することを目的とし、1997年1月1日にスタートしました。2016年7月11日に、一般社団法人として設立し、更なる地域貢献を進めていきます。

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