森の中で過ごす穏やかなひととき…
この秋一番の天候にも恵まれ、秋の森林をたっぷりと楽しんできました!
瀬戸地区の伊藤武男さんにも御一緒していただき、林道を歩ゆっくりと歩きます。 子どもたちはその横を走ったり、立ち止まったりしながら 自然のなかでじっくりと感性のアンテナをはります。
歩いていると、秋の植物を見ることができました。 小さく赤いフユイチゴやムカゴ、ドングリ、ススキ。 風にゆられた落ちた杉葉が絨毯のように林道に敷き詰められてふかふか。(イノシシの足跡も発見!)
国の有形文化財に指定されている西高倉えん堤を見学。 西高倉えん堤は明治35年に建造されました。 自然の岩肌を利用し、大きなものは2メートルはある石を使いえん堤を作りました。 流れ落ちる水は3つの大きな岩に当りながら流れていきます。
当時は重機など機械はなく全て人の手で作られたそうで、えん堤を目の当たりにすると 「この大きな岩を人の手で動かした」ことに驚きとともに敬意の気持ちが生まれます。
えん堤から流れ落ちる水は日野川の源流の一つでもあります。
112年たった現在でも瀬戸のみなさんの暮らしを守り、日野川を守っています。。
お昼ご飯はえん堤のすぐそばの広場でサンドウィッチ。食後はコーヒーを淹れて、ゆっくりとした時間を過ごします。
写真を撮ったり、おしゃべりをしたり。
参加した子どもたちにはママから絵本の読み聞かせ。
お話しが始まると「すーっ」と本の世界に引き込まれていくのがわかります。
風の音、鳥の鳴き声、水の音をBGMに読み聞かせはとても「贅沢」なのかもしれませんね。
帰り道、大きな岩がむき出しになっている場所を発見。 岩の上には立派な木もはえています。 その木が大きな岩にからまるように根をはわして岩が崩れるのを防いでいます。
森林で過ごした時間はわずかですが、とても気持ち良く過ごすことが出来ました。 他にも秋の実りを楽しんだり、美しい水を触ったり、木の力強さを発見したり。
私たちは森林から様々な恩恵を受けていますが、普段のなかなか気づくことはありません。 瀬戸の森林を思い出すときには、森林からの恩恵も思い出していただけたらなと思いました。
ご参加いただきました皆さん、そしてご一緒してくださいった伊藤武男さんありがとうございました。 また、違う季節に瀬戸へ行きましょうね。